日本精神保健看護学会 第29回学術集会・総会

プログラム


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プログラム

会長講演
家族ケアの実践とエビデンス
 香月 富士日
 (名古屋市立大学大学院看護学研究科 教授)

精神疾患をもつ方のご家族は、ご本人と同様につらい経験をします。そのつらい経験は家族自身の精神的身体的健康も脅かすものです。そのような環境の中での生活はお互いに悪影響をもたらすこともあります。この講演では、統合失調症、うつ病、摂食障害の家族支援を長年行ってきた実践経験と、その実践の中での疑問を研究としてまとめたものをお話できればと考えています。
特別講演
精神疾患をもつ人を支える包括的ケア
 大島 巌 氏
 (日本社会事業大学 教授 地域精神保健福祉機構COMHBO代表理事)

重い精神疾患をもつ方たちを支えるには、症状の管理、住居や仕事、仲間、家族など包括的に支援する必要がある。大島先生は、そのシステムの基盤として地域精神保健福祉機構COMHBOを立ち上げられ、精神疾患をもつ方たちやご家族のつながる場、つながる機会、支えあう場とされてきました。この基調講演では、根拠に基づいた包括的な実践とそれを支えるシステムの重要性についてのご講演をいただきます。
教育講演①
WRAPの日本への導入と普及 ~ピアの力を信じて~
 坂本 明子 氏
 (久留米大学文学部 准教授)

WRAP(Wellness Recovery Action Plan元気回復行動プラン)は、坂本先生を中心に日本への導入と普及が行われました。坂本先生が、どのようにしてWRAPのよさを見抜いたのか、日本に導入するのにはどのような工夫があり、そして普及はどのように行ったのか。この教育講演では、WRAPをあらためて教えて頂くと共に、なぜ日本でこんなに受け入れられたのかをピアサポートの重要性の観点からご講演いただきます。
教育講演②
オープンダイアローグの臨床現場での活用
 下平 美智代 氏
 (国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 地域・司法精神医療研究部
   所沢市アウトリーチ支援チーム )


統合失調症の治療法としてフィンランドで実践されてきた「オープンダイアローグ」は、すでにお聞きになった方も多いかと思います。しかし、本当はどのようなもので、どのように使うものなのでしょうか?この教育講演では、ACTの実践を行いながら、フィンランドに何度も足を運んでおられる下平先生に、オープンダイアローグの真髄と日頃の訪問実践への活用をご講演いただきます。
教育講演③
身体疾患をもつ方の不安抑うつのケアと精神疾患をもつ方ががんになったときのケア
 明智 龍男 氏
 (名古屋市立大学大学院医学研究科 教授)

身体疾患をもつ方が不安や抑うつを訴えられたとき、どのようにアセスメントしてどのように治療やケアをしたらいいのでしょうか?また精神疾患をもつ方ががんになられたときは、告知や治療選択の意思決定など難しいことばかりだと思います。この教育講演では、リエゾン精神医学・サイコオンコロジーの第一人者である明智先生をお招きして身体疾患をもつ方の不安抑うつのケアと精神疾患をもつ方ががんになったときのケアの留意点をご講演いただきます。
シンポジウム
リカバリーを目指す支援~家族ケアの重要性~

シンポジスト

木村 尚美 氏(ひだクリニック 看護師)

ご家族の方

渕野 真広 氏(愛知県精神医療センター 医師)

加藤 明美 氏(愛知県医療療育総合センター中央病院  家族看護CNS)


ご家族も含めた患者さんのリカバリーを目指す支援とはどのようなものでしょうか。ご家族が元気をとりもどすことで、患者さんのリカバリーにもより良い影響があると考えられます。
このシンポジウムでは、各シンポジストに「今まで私は、ご家族も含めた患者さんのリカバリーを目指す支援として、こんなことを実践してきて、このような限界もあり出来ないこともあったが、本当はもっとこうしたい。今後は是非こうして行きたい。」ということを語って頂く予定です。また、ご家族の体験を語って頂くことでより議論を深めたいと考えています。ご家族のリカバリーと患者さんのリカバリーの相乗効果で双方によりよいアウトカムが期待できることを実践の体験と考察から導き出すことにチャレンジしたいと考えています。
理事会企画①
精神疾患と糖尿病を併せ持つ人の看護の現状と課題-今後の診療報酬要望に向けて―
発言者
  • 田中 晴佳 氏(大阪大学 日本精神保健学会学術連携委員会委員)
  • 水野 美華 氏(原内科クリニック糖尿病認定看護師 
    日本糖尿病教育・看護学会政策委員会委員)
指定発言者
  • 西池 絵衣子 氏(兵庫県立大学 日本精神保健学会学術連携委員会委員)
日々の実践の中で,精神疾患と糖尿病を併発している人への対応に苦慮し、このような対応でよいのかと不安に思うことも多々あると思います。学術連携委員会では活動の1つとして、精神疾患と糖尿病を併せ持つ人たちへの看護がどのような状況にあるかを調査いたしました。この調査をもとにしながら、こころとからだ両方の疾患を持つ患者へ看護をどのように実践することができるか、そして、それをどのように診療報酬の評価へとつなげていけるか、糖尿病を専門とする発言者も交えて、当日じっくり議論できたらと考えています。
理事会企画②
身体拘束を行わない看護実践のために本会ができること
  • 正木 治恵 氏 (一般社団法人日本老年看護学会 副理事長 千葉大学大学院)
  • 阿保 順子 氏
    (日本精神保健看護学会第4期理事長、長野県看護大学/北海道医療大学 名誉教授)
精神病床における身体拘束の実態と急性期病院や精神科病院の取り組みの報告を受けた前回を踏まえ、今回は、学術団体として本会が取り組むべき活動や課題について検討したい。(一社)日本老年看護学会正木治恵副理事長による認知症高齢者を擁護する学会活動についての説明、および阿保順子先生(本会元理事長)による精神看護学領域で身体拘束を行わないケアの研究と実践についての考え方の提示をいただく予定である。
特別企画講演
精神保健の今後の展望
~「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築」に向けて~

得津 馨 氏(厚生労働省 社会・援護局障害保健福祉部 精神・障害保健課長)

現在、各地域において地域包括ケアシステムが構築されようとしています。精神障害をもつ方も住み慣れた地域で地域の一員として、安心して自分らしい暮らしができるよう、医療、障害福祉・介護、社会参加、住まい、地域の助け合い、教育が包括的に確保された「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」が必要となります。今回は厚労省から講師をお招きし、令和時代の地域精神保健の展望をお聞きしたいと考えています。
イブニング
セミナー
映画上映
夜明け前~呉秀三と無名の精神障害者の100年

リカバリー
トーク
~自分らしく人生を歩む人々の声を聴く~

統合失調症や摂食障害などの当事者・家族の方々が参加されます。参加者とともに双方向的に対話し、様々なトークテーマをもとに語り合います。

(以上、予定)


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